現代の生活はとても便利になりましたが、そのために多くの配線を使用するようになりました。
以前であれば電気や電話の回線程度しかなかったものが、今はインターネットやケーブルテレビなど情報関連の配線が多くなっています。そのままむき出しの状態で室内に出していると邪魔になってしまうため、見えないように隠す意味と整理しやすくするために配線ダクトを使うことが多くなっています。配線ダクトは企業が以前から使っていますが、これは使用す回線の数が多くて出したままでいると業務に支障を生じる場合があるからです。
この流れは個人の家庭でも似たような環境になっていますが、配線ダクトは便利であるのは間違いありませんが、その使用には注意して使わなければトラブルが発生してしまうこともあるでしょう。トラブルで多いのは配線が過熱することで生じる発火であり、人の目に触れにくい構造であるためにホコリが溜まりやすいというのが理由です。配線そのものが発熱で発火するケースも当然に可能性がありますが、それよりも燃焼性の高いホコリの方が危険性が高くなっています。
清掃を定期的に行っていればいいのですが、取り外ししにくく高所や壁の中など人の手が入りにくい場所に設置されていることが多いため、簡単に清掃できないというのが理由です。配線ダクトの発火を防止するためにはホコリが溜まりにくくすると共に空気の流れを良くすることが効果的であり、換気扇を設置したり換気口を多めに付けるといいでしょう。配線ダクトに収納されている配線は重要な役割を持っているものが多いので、その取り扱いには常に気を配る必要があります。