結束バンドの利用方法

結束バンドの定番・ナイロン66の特徴

結束バンドにはさまざまな素材が用いられていますが、中でも数が多くなおかつ優秀な素材として代表的なものにナイロン66があります。

正式名称はポリアミド樹脂ですが、合成繊維であるナイロンと同じポリマーで構成されていることからナイロン樹脂と呼ばれています。結束バンドに用いられるナイロン樹脂には66以外にも6や46などさまざまな種類がありますが、ナイロン66は特に結束バンドに適した特性を持つことで知られる素材です。まず強さを表す引張り強度は500~1、000kg/cm2と金属に匹敵するほどの高い数値を誇り、それでいて疲労しにくく粘り強いため脆弱製破壊が起きにくいという特性を持ちます。

噛み合わせの良さと強い反力により優れた自己潤滑性と耐摩耗性も持っているため、ギアなどの摩擦材料に用いられるほどです。有機溶剤に対しても高い安定性を見せ、特にアルカリ性溶剤への耐久性が高いことから化学変化の強さも大きな特徴となります。加えて電気絶縁性や耐候性、自己消化性・耐熱性に優れているため広い温度範囲・環境で使用することが可能です。

さらにナイロン66には過酷な環境下で使用するのであればカーボンが添加されてより耐候性を強めた耐候タイプや、高温下においての耐久性を強化した耐熱タイプもあります。このような特化タイプはもちろん通常のナイロン66による結束バンドは優れた特性を持っているため、さまざまな分野や現場において有効活用されています。
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